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生命保険の審査について

生命保険・損害保険
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生命保険の審査は主に「健康状態」・「職業」・「モラル」の3つ

保険会社は契約者間の公平性を保つために、加入時にリスクがあるかどうかの審査を行います。

健康上のリスク

「保険の審査」と聞くと真っ先に思いつくのが「健康状態」ではないかと思います。

生命保険における健康上の審査方法は主に3つあります。

・告知書扱い:保険会社が準備した項目に質問応答形式で答える方法。最も多い審査方法。

・健康診断書扱い:健康診断書結果を提出する方法。保険金額が高額になる場合や、健康割引等に必要な審査方法。

・医師扱い:保険会社指定の病院で検診、問診を行い医師による審査を行う方法。

告知書は保険会社によって内容は異なります。下記の例はオリックス生命の告知書、10〜16番までが告知内容となります。内容は以下の通りです。

引用元:オリックス生命/申込書兼告知書」※告知書は下段部分
告知書に病歴を伝えなかった場合どうなる?

「故意」または「重大な過失」によって事実を告げなかったり、事実と異なる告知をした場合「告知義務違反」となり、発覚した場合は契約が解除される事があります。解除された場合は保険金や給付金は支払われません。健康状態の告知は申込手続きの中でも特に重要な項目になります。質問等には正直に、正確に答える事が重要です。最近では健康リスクも緩和されてきており、1発で引受不承諾とならないケースも増えてきています。仮に引受不承諾となっても持病のある方向けの商品もあるので、病歴は正しく告知しましょう。

病歴を告げなかった場合、保険会社は分かる?

告知において病歴を告げなかった場合、初めて利用する保険会社であれば審査は通ってしまいます。しかし、いざ保険金や給付金を受け取る時に、医師に診断書を書いてもらうケースがあります。特に入院・手術があった場合は診断書を提出する事になります。診断書には既往歴を記入する項目がありますが、既往歴の欄に保険会社が知らない病歴がある場合は病院へ調査する事もあります。特に加入から2年以内の保険金請求は保険会社も目を光らせています。調査を実施する際は保険会社は「調査会社」を依頼して調査をする事になります。

調査会社から被保険者に調査の連絡がきますが、基本的に疑いを持って質問してきますので、気分を害する事になるかと思います。

保険会社は、被保険者の病歴を調査するにあたって、過去数年分の健康診断結果や通院した病院のカルテなど全ての病歴を提出するよう要求してきます。保険会社は被保険者の許可無く病院のカルテや、健康保険の使用履歴を閲覧する事はできません。保険会社から依頼された調査会社は全ての病歴を調査するための「同意書」を提出するよう求めてきます。その同意書に記入して返送する事で調査が進みます。「同意書」の提出を拒否した場合は保険金・給付金が支払われる事はありません。

保険会社は1日に何百・何千の請求を受理しています。全ての請求に調査する事はありませんし、契約から2年以上経っていれば保険会社は告知義務違反を理由に解除する事も難しくなってきます。2年以内の請求、診断書扱いによる既往歴などがある場合は調査の可能性があります。

とは言っても、大半の保険会社は支払事由に該当すれば速やかに、気持ちよく支払いを行います。お互いが良好な関係を築くためにも、加入時に正確な告知を行いましょう。

職業上のリスク

職業上のリスクは危険な職務に就いているかどうかの確認を行います。保険申込の際は「勤務先」「職業」「主な職務内容」を記載する必要があります。危険職種に該当する場合は保険金額の制限が掛かります。「危険職種」には様々な職業が該当しますが、該当職業は以下の通りです。

レベル5:レーサー・ボクサー・登山家/探検家・砕石作業員・石切作業員・炭鉱員・発破員・テストパイロット・火薬爆薬製造・潜水士・サルベージ作業員・

レベル4:アクション俳優・曲芸師・スタントマン・競輪/競艇/競馬・力士・レスラー・林務作業員・100t未満の漁船乗組員・自家用航空機/ヘリコプター・内線工(高圧)/外線工(送電線)

レベル3:鉱山炭鉱員・プロサーファー・プロボーダー・プロスキーヤー・危険地域のカメラマン・猛獣取扱者・動物園の飼育係・集材作業員・採油工・砂利採取/ボーリング工・さく井工・硫黄/石灰石採鉱作業員・100t未満の船舶員・貨物自動車運転者・宅配便運転手・引越し業者・タクシー・運転代行・運輸従事者・倉庫作業員・鉄道/ケーブル関係作業員・船舶貨物作業員・エレベーター/エスカレーター組立工修理工・

レベル2:危険物を取り扱う作業員・危険物や爆発物を扱う土木/建築/電気作業員・あん摩マッサージ指圧師・プロスポーツ選手・プロゴルファー・行商人/露天商人・鉄砲火薬商・貸金業・100t以上の漁船乗組員/船舶作業員・パイロット・フライトアテンダント・キャビンアテンダント・航空機整備員・板金/メッキ工/釘針製造工/針金製品製造工など・溶接/切断/鍛治工など危険を伴う金属製造工・自動車/航空機組立・製材工/チップ製造工・ゴム工・セメント製造/石工作業員・カーバイト/化学肥料/ガス工/合成ゴム/プロパンガス製造工・建設作業員/配管/はつり/鉛工・発電員/変電員・自衛官/消防員/警察官/麻薬取締官・遊技場従業員・バーテン/ホスト/ホステス/風俗営業従事者/スナック経営/キャバレー/舞妓・資産生活者/デイトレーダー

レベル1:危険を伴わない上記項目以外

職業の告知も正しく告知をせずに、職務中の事故が起きた場合は保険金の支払は行われません。但し、契約後に転職等で危険職種に変わった場合、保険契約時の職業で審査を行うため問題ありません。

モラル上のリスク

モラル上のリスクとは道徳上のリスクとなります。

一番分かりやすいのは「暴力団」です。現役暴力団の方は100%加入出来ません。「元暴力団」の方にとっても生命保険の新契約は非常に難しいです。定義では5年経過で喪明けと言われますが、保険会社に至っては5年以上経過しても厳しい判定となります。元暴力団であっても、組織所属中に逮捕歴があり新聞等で報道された場合はその後の加入は非常に難しいでしょう。その稼業で貢献すればするほど加入は出来なくなります。

保険会社のモラルチェックとは

保険会社はモラルチェックを行う際に、反社会勢力と思われる団体・組織を排除します。保険担当者も相手方がそのような人物と発覚した場合は即退散します。保険会社は各社ビッグデータを持っており、過去の犯罪歴等を記録しています。主にテレビ・新聞情報を記録していると言われています。氏名・年齢・住所などで判定されており、過去に反社会勢力団体に所属をしていて、その情報を掴んでいれば審査落ちとなります。(同姓同名でも一旦はじかれる事も)会社によって判定は分かれますが、反社組織のみ加入不可もあれば、過去に犯罪歴があり、前科ありでも加入不可の保険会社もあります。その人の状況によって加入出来る会社と加入出来ない会社に分かれます。

過ちを犯してしまった場合、罪を償って再出発出来ますが、保険加入に至っては新聞に載ったら大幅制限が掛かると思ってください。

金融事故・ブラックは保険に入れる?

保険契約においては金融事故いわゆるブラックでも加入は出来ます。ローンではありませんので信用情報の審査はありません。問題なく加入は出来ます。加入は出来ますがブラック進行中の場合は保険加入の前にブラックを解消しましょう。

刺青・タトゥーが入っていても保険に入れる?

刺青は依然として、かなりの加入制限があります。近年ではファッションタトゥーも増えてきており、今後数年かけて緩和されてきてもおかしくありません。美容師はOKという謎の審査をする会社もあります。刺青のリスクは健康上・モラル上のリスクとなります。保険会社は今でも肝炎や反社の疑念を持っている会社は多いです。現在ではファッション性・衛生上でも以前とは異なっており、肝炎や反社のリスクに関してはもはや古い考えと言わざるを得ませんが、現状は加入にはかなりの制限が掛かっています。

ワンポイントOKの会社はいくつかあります。和彫や所謂どんぶり・全身刺青でもOKの会社は私の知る限り1社のみです。刺青を入れる際は、今後見直しの必要が無いプランで加入してからにしましょう。職業と同じく、加入後に入れた刺青については問われません。。

保険加入時の告知について、「あなたは刺青を入れていますか?」という質問項目はありません。但し、保険担当者が刺青を発見した場合は保険会社に報告すると思ってください。

まとめ

以上、保険加入の審査について述べてきましたが、如何でしたでしょうか?保険審査が心配な方にとって少しでもお役に立てればと思います。病名病歴によって加入有無は変わりますし、モラルリスクも会社によって変わります。加入出来るか否かはケースバイケースです。保険加入において心配事がある方はお気軽にお問い合わせください。

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